ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

アニメ感想:東京24区

なんかトロッコ問題アニメであり、犯罪予測アニメでもあるというので、見ていたのだが、あまり面白くないので流し見していた。ので、よく分からんかった。

そもそも俺がトロッコ問題に関心を持っているのも、否定的関心であって、二択拒否が俺の姿勢であり、その意味ではこのアニメも二択拒否なので結論は俺と一致しているのだ。でも、それ以外の結論はあり得ないというのが俺の考えなので、結論が一致したからといって評価が上がるわけではない。だいたいトロッコ問題というのはどちらを選んでもいちゃもんをつけられるような問題なので、一方を選ぶということはない。

そして犯罪予測というか予定犯罪者というか、そっちについても犯罪予測システムの監視社会反対みたいな結論になっていて、その結論も俺の考えと反するわけではない。でも、犯罪予測システムではPSYCHO-PASSという傑作アニメがあって、あれは単純に犯罪予測システムを否定していない。肯定もしていないで、犯罪予測システムのある社会をユートピアともディストピアとも言えない社会として描いている。

それに比べるとこの作品は安直である。まあ、PSYCHO-PASSは分かりにくいので、この作品の方が分かりやすいということだと思う。でも、犯罪予測システムを導入する側がかなり悪人っぽい描写だったりするので(目的は犯罪防止だが手段を選ばないところがある)、犯罪予測システムの本質的な問題点にツッコミ切れていないという印象である。

問題になりそうなトピックを二つ取り入れた割には、内容が浅いというのが俺の結論だ。単に話題性を上げて注目させるためにそのトピックを扱ったのではないだろうか。

PSYCHO-PASSを分かりやすくしたというのは、PSYCHO-PASSで犯罪者の脳を使っていたものが、この作品では死亡した少女の脳(を含む体)になっているという点で、もうはっきりと分かりやすい。分かりやすいというか結論ありきの分かりやすさになってしまって、犯罪予測システムそのものの問題点が見えなくなる。

東京湾に浮かぶ人工島が日本の法律が適用されない地域という設定もツッコミどころあり過ぎだけど。食料やエネルギーの供給はどうなっているのかとか、人間は日本と自由に往来出来るのかとか。まあそこはそんなに重要じゃないといえば重要じゃない。

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