ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

読書感想:おれは一万石

一万石の藩に婿養子に入る男の話。面白かった。

下総高岡藩は一万石の小藩で財政も豊かではない。そこに名主の息子から利根川の堤を補強するために杭を2000本欲しいと願いが来る。竹腰正紀は、養子縁組の候補として挙げられた高岡藩邸に様子を見に行った時に偶然その願いを聞いてしまい、まだ養子にもなっていないのに、杭を用立てるために動き回ることになる。

サービスシーンとしての立ち回りもあるし、結婚する相手との(現代的な)恋愛ではないが微妙な関係も面白い。

気になるのは、これがシリーズ作品だということ。巻末で祝言を挙げてしまったので、次からは若殿なんだよなぁ。それでは魅力半減という気がするが、どう面白さを出していくんだろう。まあ、財政問題はいくらでもありそうだが。