チャップリン短編集のDVDボックスも残り少ないのである。
移民船にいるチャップリン。船が揺れたりするギャグ。ドタバタという程ではない。エドナは母親と一緒に乗船しているが、母親はずっと横になっていて体調が良くないようだ。
食事の時間にはチャップリンが揺れる食堂で、前の人の皿がゆれて流れてくるのでそれを食べている。エドナがひとりで食堂に来てチャップリンは席を譲る。
移民船では博打が行われていて、チャップリンはイカサマで儲けている。サイコロは置きサイ、トランプはシャフルしていない上に、相手にカットさせたあと元に戻している。
一方、博打で負けた男が、横になっている(眠っている)エドナの母親からお金を盗み、その金を賭けてチャップリンに挑むがイカサマにあっさりやられる。
エドナと再び会い、母親のお金が盗まれたと聞くチャップリン。エドナのポケットにこっそりお金を入れる。多すぎるとか少なすぎるとか迷って、入れたり出したりしている。それを見ていた警官っぽい人がチャップリンをスリだと思って捕まえる。そしてエドナにスられましたよと教えるが、エドナのポケットには逆にお金が入っている。疑いは晴れ、断るエドナにお金を渡すチャップリン。
船が陸地(アメリカ)に着き、エドナ母娘と別れるチャップリン。(ここでチャップリンが移民管理官の尻を蹴るシーンがあって、それが赤狩りにあった際に反米思想の証拠とされたとWikipediaに書いてあったがちょっと見逃した)。
何日かのち、レストランに現れるチャップリン。レストランの前でコインを拾い、それで飯を食おうと中に入る。英語が分からないのか、帽子を脱げと言うウエイターに逆らって帽子を被り続ける。
同じ店にエドナがいることに気づいて、自分のテーブルに誘うチャップリン。見ると、よそのテーブルの男が店員にぼこぼこに殴られている。どうしたのかと聞くと、10セント足りなかったと教えられる。
ウエイターから伝票を突きつけられて、引き伸ばし策に出るチャップリン。そして、とうとう拾ったコインで払うと、なんとそのコインは偽金で、受け取りを拒否される。別の客が払った金をウエイターが落として気づかないので、チャップリンはそれを拾おうとするが、タイミングよくウエイターが戻ってきたりしてなかなか拾えない。
別のテーブルの男が何かひらめいて、チャップリンのテーブルにやってくる。男は画家でチャップリンとエドナをモデルにしたいという。チャップリンの分も支払うというが、チャップリンはエドナへの見栄で断る。画家が支払いをして、その後、チップを出しておくと、チャップリンはそのチップを誤魔化して自分の支払いに使う。(チャップリンが食べていたのは豆の料理で、たぶん一番安い料理)。ウエイターは画家がチップを払わないので怒る。
店の外に出て、後でモデルになったくれという画家に、チャップリンは2ドルの前借りを頼む。その2ドルを持って結婚登記所に行き、恥ずかしがるエドナを説き伏せて(無理矢理抱き抱えて)登記所に入っていく。おわり。