ネギ式

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読書感想:彩雲国物語

中華ファンタジーラノベだが、それよりもこの話は官吏の物語である。しかし、第一巻では主人公の紅秀麗はまだ官吏ではない。それどころか、国試(科挙)の試験を女性は受けられないと知って落ち込み、代わりに国を支える官吏を養成するために塾をやっているところから始まる。まあ、この塾はそんなに役に立たないけど。

ラノベらしく紅秀麗が後宮に入るところから物語が始まるのだが、一巻目はまあ王との出会い編というところであり、一巻の最後で国試が女性にも解放されることが示唆される。

ただし、既に見ていたアニメの内容によれば、国試が女性に解放されるまでにはまだ一波乱ある。そしてこのシリーズの要点は官吏になった紅秀麗の活躍なので、まだまだ始まったばかりである。

十二国記が王(と麒麟)の話だとすると、彩雲国物語官吏の話なのである。アニメが途中までで終わっているので、ラノベを読むことにしたのだ。ファンタジー要素としての仙人とかはいるけれど、まあ背景で糸を引いていたりするだけで、かなり役人と庶民と商人とかの話。アニメは十二国記より出来がいいと思う。

女性向けラノベなので美形が多いが、かっこいいおっさんも。特に紅秀麗の父親がやばい。

 

anime.dmkt-sp.jpアニメは3回くらいは繰り返して見ているので、内容を知っているけれど、小説読んでも退屈ではなかった。


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紅秀麗の声優は桑島法子