ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

読書感想:骨まで盗んで

ドートマンダーシリーズ。ある意味、ホットロックの別バージョンというか。架空の小国の対立に絡む盗み。今回は東欧の小国ということで、その二つの国の大使とかのトンチキぶりが際立つ。ホットロックはアフリカだったから、あまりトンチキに書くと問題があったのだろう。

ホットロックは国の支援があるということでヘリコプターやら何やら大仕掛けだったが、今回の国は貧乏ということで実に金払いが悪くて笑わせる。無敵超人みたいなタイニーもたじたじとする場面があるし。

最後にはドートマンダーの策略が見事に決まって、関係者全員を手玉にとる見事さ。だが、運の悪さはどうしようもない。最後の最後までドートマンダーが金を手にできるかどうかハラハラしたよ。

それはそれとして、J・C・テイラーが実にしたたかである。