ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

読書感想:逃げだした秘宝

ドートマンダーシリーズ。

今回はテンポがいい。だいたい48時間の出来事。盗む気のなかった宝石をうっかり盗んでしまったドートマンダー。盗んだ宝石が政治にも絡む大物だったために警察やFBIが大規模な捜査に乗り出す。

警察は前科のある泥棒を片っ端から捕まえて尋問する(逮捕状のない自発的な警察への協力らしい)。ドートマンダーも警察に捕まるが、マヌケ時空なので、簡単に釈放される。

警察が多過ぎて仕事にならないとタイニー(ドートマンダーの仲間で乱暴な解決を図る人)が、宝石を盗んだ犯人を捕まえて警察に突き出すと調査を開始する(警察に突き出す前に痛めつける)。ドートマンダーにとっては警察よりも恐ろしい。

いままで疫病神扱いだったケルプがドートマンダーを助ける。

捜査の指揮をとるマローニー警視正が実にマヌケであるが、FBIもある意味それ以上にマヌケである。

留守番電話が登場した頃の時代の話で、ドートマンダーは留守番電話相手に話をするのを嫌がっているし、ケルプは留守番電話を設置したために留守であることがバレて泥棒に入られている。