「プリパラは好きぷり?」
dアニメストアでプリパラ全140話を視聴してしまった。
anime.dmkt-sp.jp最初はひっかかったみれぃの「プリパラは好きぷり?」も、最後まで見ると、というか最後の方でこのシリーズのテーマにかかわる重大な意味を持ってくる(ような気がする)。
でも、3期については、育児要素とか露骨な依怙贔屓じゃないのかとかで少し引っかかっていたのだが、終わってみれば全てよし。
プリパラのよいところは、人間肯定なんだよね。人間じゃないものも肯定されているような気もするが。ググると結構嫌われているドロシーとか、自己主張が強くて毒舌なキャラなんだけど、そのキャラがほとんど成長することもなくずっと自己主張が強いキャラのままで受け入れられている。そこが素晴らしい。
一方で、ドロシーに依存していたレオナはちゃんと自己主張できるようになる。弱いところは成長するけど、個性は殺さない。そして誰でもアイドルであり、実際に、平凡な少女はななだけでなく、校長先生やお母さんまでアイドルとしてステージに立つ。掃除機までがアイドル。月川ちりのおばあちゃんはさすがに歌わなかったけれど。
ネタキャラだと思っていた、そふぃ親衛隊のちゃん子なんて単にステージをしたというだけではなく、うっちゃりビッグバンズであじみやコスモと張り合う素晴らしいステージをしている。この曲「愛ドルを取り戻せ!」だけでも見る価値はある。
そして3期といえば真中のん。1期2期でらぁらの妹としてアイドルたちのファンとして、それなりに重要な役割を果たしていたが、ついに満を持してのプリパラデビュー……からの大活躍。主役だ。
そうそう、のんのチーム、ノンシュガーの月川ちりも抑圧から解放されて自己主張するようになる。反抗の物語だな。個性的なキャラは個性的なままで、大人しいキャラは自己主張出来るようになる。こういうのが私は大好きなのである。
アイドルだけじゃなくて、観客がアイドルにかける声援の言葉もいい。これはアドリブじゃなくてシナリオに書いてあるんじゃないだろうか。ちゃんとアイドルキャラ一人ひとりに向けた声援になっている。
個性が強すぎるキャラも、自分を抑えようと努力しているのもよい。頑張ってるんだよ、抑えきれないけど。黄木あじみも最終回ですごく努力している、というか別人、だけど我慢できずに爆発してしまった。紫京院ひびきは他人を抑圧する2期の敵キャラだけど、3期では友情の誓いを言えなくてチーム結成出来なかったり、神アイドルチャレンジさせてもらえなかったり、苦しみながら努力して、でもその個性を捨てることはしない。
今の悩みは、もう一度見返したいけど、140話もあるという点なんだよなぁ。先にアイドルタイムを見るか。
好きなキャラは北条そふぃ。ステージでのセリフがいい。黄木あじみ、異常なキャラ。ネコねえさん、腹黒い。赤井めが姉ぇ、システムですから。めが姉ぇはステージもしてるんだよなぁ。3期後半はもう常時大量に出現していてお互いにめが姉ぇと呼び合っているし。
別に主役の真中らぁらが嫌いというわけではなくて、主役以外も生き生きしているのがプリパラのいいところ。主役は主役でちゃんといいキャラですよ。「かしこま」もいいセリフだし。
そういや監督だれだっけと思ったら、ミルキーホームズと同じ森脇真琴監督なのか。これは大地丙太郎監督、水島努監督と並べて覚えておかなくては。