ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

雑記:落とした提灯は燃えるのか?

先日、魔道祖師を見ていた時に、ちょっとした違和感を覚えたのである。それは提灯を落とすシーンで、落とした提灯が燃えなかったことである。

日本の時代劇では落とした提灯は燃えていたと思う。たまたま私の見た時代劇がそうだっただけかも知れないが。

このときは中国のアニメで3Dの処理を省いたのかと思ったのだが、よくよく考えてみるとそうとも限らない。提灯を落としたショックで火が消える方が自然な気もする。だいたい提灯を落としたら燃えてしまうのでは、うっかり落として燃えてしまったらその後がかなり困る。暗い夜道の途中で提灯をなくしてしまったら行くも戻るも簡単ではない。

そうすると、落とした提灯が燃えるというのは、時代劇の演出の一つであって、本当は燃えないという可能性もある。なにか怖ろしいものに出会ってびっくりして提灯を落として逃げる。そして落とした提灯が燃えるというのは映像的に見栄えがする。

少し調べたら、中国の提灯は日本の提灯と違って縦に竹ひごが入っているらしい。日本の提灯は折り畳めるが中国のものは折り畳めないという。その構造の違いによって落とした時に燃えるか燃えないかの違いが発生するのかも知れない。魔道祖師の該当シーンでも落とした提灯が形を保っていて、それも違和感の理由だったという気もする。

まあ、私の時代劇の記憶が間違っているという可能性もある。そういえば、子供の頃、迎え盆で提灯を持って歩いている時に、提灯を落としたような気もする。その時は蝋燭の火が消えただけで燃えなかったと思うが、なんとなく、今捏造した記憶という気もする。

ともあれ、落ちた提灯が燃えるというのは映像として見栄えがするので、同じようなシーンで提灯が燃えないとなんとなく不足を感じるのである。