ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

読書感想:地衣類のふしぎ

どうも小説を読む気にならなくて。アメリカ大統領選後の悪あがきや、大阪市廃止住民投票後の悪あがきを見てよその地区のおれが鬱々とすることに何の意味があるのか、という気もするが、まあ意味があるから鬱々するわけではないのである。

でどんな時でも読める軽い科学系の読み物ということでこの本を図書館で借りてみた。地衣類というのは存在を知ってはいたが、その実態はよく知らないのであった。苔ではないのに和名では〇〇コケと付いていることが多くてコケにされているのが地衣類らしい。

というか地衣類はなかなか面白い。本体は真菌だが緑藻などと共生しているもの。一方、コケは植物なので全然違う。古い木の表面についていることが多いアレが地衣類ということらしい。光合成生物と共生しているので、樹木の表面についていても栄養を横取りしてる訳ではない。

しかし、この本の出来はそんなによくない。話がとっ散らかっているというか、よく言えば浅く広くだが、著者の研究歴なんかもあまり脈絡もなく入ってくるので、やや興ざめである。著者は本を書くことに慣れていないという印象。写真が多いのはよい。