ポアロは優秀な秘書がタイプミスをしたことから、その秘書の心配事を解決しようとする。学生寮(学生が多いが学生でない人もいる)でものが紛失したりする事件が相次いでいる。ポアロは探偵術の講演をするという名目でその寮に行き捜査をする。
という出だしだが、ポアロはそんなに出ずっぱりではなく、捜査の大部分は警察が行う。最後にポアロがまとめるという感じだ。
「警察の仕事は犯罪を未然に防ぐことなのです」というようなセリフがあったと思うが、あまり未然には防げずに何人も死んでしまう。しかし、ポアロは犯人を指摘できて、秘書の心配事も解決し、タイプミスがなくなって大満足である。結構問題ある性格ではないか。