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アニメ感想:スーラジ ザ・ライジングスター 11話

dアニメストアで見ているインド版巨人の星のスーラジは、いかにもクールジャパン的なクールさに満ち溢れた作品である。

 

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 この作品「巨人の星」が原作ということになっているが、「艦隊これくしょん」と「アズールレーン」ほどにも似ていない。しかし、人物の配置は巨人の星で、スーラジは星飛雄馬、シャームは星一徹シャーンティ星明子、ヴィクラムは花形満、パップーは伴宙太なのだが、配置が同じだけで顔は似ていない。

しかし11話で登場したラージは左門豊作にかなり似ている。いやもう、このアニメのレベルで言えばそっくりと言っても過言ではない。エピソードも(よく覚えていないがWikipediaによれば)原作をなぞっている(一部違うが)。なんで左門豊作だけそっくりにしたんだ。

しかししかし、このアニメが原作と最も違っているのは、シャーム(星一徹)がまともな親父だという点である。今にして思えば、巨人の星という漫画は星一徹の狂気じみた執念が物語の根底にあったようだ。しかし星一徹の深い怨みと復讐心はインドには合わなかったのか、子供向けということで排除されたのか、このアニメにはない。

そしてこのアニメの問題点のひとつはオープニングが長いということである。本来の歌の付いたオープニングの前に、全日空の飛行機が空を飛んでいたり、街の中に日本企業の店があったりする中を主人公たちが走っている余分なシーンが付いているのだ。スポンサーの関係か、クールジャパンの都合なのか。

しかしこのアニメにもよい点はある。話をする時に顎が動いているのである。絵も動きも変だし、ストーリーもかなり単純で、試合展開もかなり雑な気がするが、顎が動かない口パクはインド的に許せなかったようだ。顎の動かない口パクは日本のアニメ文化として定着しているので、瞳の中まで細かく細かく描くようなアニメでもしばしば顎は動かずに口パクになっていて、それでアニメ文化としてはOKなのだが、海外ではやはりおかしく見えるのだろう。(私としては作画の手間を省略するものはなんでも歓迎。ストーリーを見る方だから)

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【東京国際アニメフェア2013】スーラジ ザ・ライジングスター