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映画感想:チャップリンのお仕事

踏み台昇降をサボりながらチャップリン全集を消化するシリーズ。うむ、ずいぶんサボったものだ。なんとなく、毎日ブログを更新してみようかなと思わなければもっとサボったことだろう。

チャップリンのお仕事

ドタバタだが、これまでで一番のひどいドタバタ。ドタバタとして傑作。
荷馬車の馬の役をさせられるチャップリン。大八車というべきか。でも後ろには荷物の他に人が乗っているし、鞭打たれたりするので荷馬車の馬なのだろう。重い荷物を引いて(路面)電車の直前をぎりぎりで通過すると思ったら次は急な坂道で苦労して登るが結局滑り落ちて来てまた電車の直前をぎりぎりで通過するなどとやって、荷物だけでも重いのにさらに途中で余分な人を載せたりしてひどい扱い。この時代は踏切がないのか、路面電車だから踏切がないのか。
やがて目的の家に到着して壁塗りとか壁紙の張替えとかをする。チャップリンは下っ端で馬車の御者をしていたのは親方か。チャップリンの仕事はとにかく雑。これはもう現代にも通じるひどい労働環境で奴隷のように扱われる労働者と、まともな仕事ができない駄目な労働者を同時に表しているのだろう。雑な仕事をしてまわりに迷惑をかける労働者はこれまでのチャップリンでも何度も描かれているが、今回はその前に奴隷のような扱いをされるチャップリンを入れることで労働者の悲惨さも描かれている。とはいえ、雑な労働のチャップリンの暴れっぷりがすごい。チャップリンの肩と脚立の間に板を置いてそこに乗って壁を塗る親方という時点でもう先が読めるのに、そこでチャップリンが動かないようにしながら細かいギャグを入れていて、忘れたころにやっぱり動いて親方は落ちた上にペンキのバケツを頭からかぶってしまう。が、そのシーンをあっさり流してチャップリンは隣の部屋に行きさらにドタバタ。壁紙を張り替えようとしてまともに張れず、メイドにちょっかいを出したり散々だし、思い出したように親方のペンキのバケツを取り除くけどそれからバケツの水をぶっかけたりかなりの無茶苦茶である。そして何か分からないがその家の奥さんの浮気相手とかいろいろ現れたり銃を乱射したり爆発したり。

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チャールズ・チャップリン ~ チャップリンのお仕事 | Work 1915年 ‧ 白黒/自主映画