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読書感想:楽園への疾走

SFカテゴリに入れたけど、SFじゃないかもしれん。まあJ・G・バラードだし。たぶん、傑作。

楽園への疾走 (創元SF文庫)

楽園への疾走 (創元SF文庫)

 

 SFらしいところはなくて、モデルとなった事件こそなさそうだが、この物語はいかにもありそうな話である。人間性が現れていると言うか、なんというか。自然保護とフェミニズムも絡んでくる人間の話だな。

最後の最後まで読むと、結局はフランス軍の思惑通りということだが、それはフランス軍のせいではない。なるべくしてそうなったとしか思えないわけである。