ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

定年になったら大学院に行こう

定年になっても仕事を続けるのは社畜みたいな気がするじゃないですか。給料も下がるし。かといって何もしないでいるとやりがいロストみたいになるかも知れない。

そこで大学院ですよ。

 

科目履修生

まず、大学院に行く最大の障害が、入試である。院試と呼ばれるもの。この障害を突破しないと大学院に行けないと思うかも知れないが、そんなことはない。

大学院の講義を一科目だけ、あるいは数科目だけ受講したいという人のために多くの大学に科目履修生という制度がある。科目等履修生という名前かも知れない。これは試験がない。若干の書類を提出しなければならないが、定年まで会社に勤めた人間なら楽勝であろう。

東京大学でも募集しているので、うまくすれば東京大学大学院の学生という身分を手に入れられる。これは強い。ブログでプロフィールに書けばPVアップするぞ。

科目履修生も学生なので、大学の図書館や計算機などが使える。これもすごい特権だ。ブログネタを探す時に、大きな大学の図書館は強い。ただし、一科目の科目履修生には通学定期は取得できないだろう。そこまで甘くはないはずだ。

科目履修生で単位が取れるかどうかが一つの分かれ目である。単位が取れたなら、院試に合格する可能性があると考えられる。科目履修生のあいだにその大学の過去の院試などを調べる。そして問題で分からないところがあれば、教授に聞くのだ。まわりの学生に聞いてもいい。これは強い。一人で院試の勉強をするのとは全然違う。

まあ、科目履修生だけを続けてもいい。時間はたっぷりあるわけだし。

院試を受ける場合は、履修している科目の教授に相談してみるといい、無理だと言われる可能性もあるが、この本を読みなさいと言わるかも知れないし、あるいは、学部の授業を取れと勧められるかも知れない。そしたら、学部の科目履修生になるのだ。社会人ならそのくらいの柔軟性はあるはずだ。時間もあるし。

大学院入試

大学院博士課程前期入学試験。博士は目指さないとしても、修士課程を博士課程前期と呼ぶことが多いので、これを受けるのだ。

実は、社会人とか定年退職した人は特別扱いされることがある。大学によって違うが、論文だけで入学できる可能性もある。だから、科目履修生をやらないでいきなり院試という手もあるわけだ。また、院試で落ちてから科目履修生をやってもいい。そのへんは、定年まで会社に勤めた人間なら柔軟に対応できるはずである。

オープンキャンパス

ここまで読んでもまだ敷居が高いと思うなら、オープンキャンパスに行ってみるといい。これは大学が学生を募集するために行っている行事なので、学生になりたいと思う人は誰でも行っていいし、大学も学生を増やしたいのだから。ここで、大学院に入学したいとか科目履修生になりたいとか言うのだ。オープンキャンパスは学生募集のためのイベントだから、事務職員でも誰にでもそういう質問をすれば、適切な相談員を割り振られるはずだ。

修士課程

晴れて大学院入試に合格すれば、修士課程になる。そうすれば、もう通学定期が取れるはずだ。図書館も利用できるし、生協で本も買える。紛れもない大学院生である。そして、学費は科目履修生よりも高くなるわけだが、ここで学費免除を狙うのである。多くの場合、学費免除は(親の)年収によって決定される。定年退職していて、収入が年金だけなら、年金額にもよるだろうが、学費免除される可能性がある。

学生という身分

学生という身分が最強の身分であることを理解できるのは、会社員をやってから。大学院生という最強の身分を手に入れたら、それを使って無双するだけである。