これはまさに私が求めていたアニメである。2013年のアニメを今頃になって見て言うのもなんだけどさ。
あ、埋め込みリンク出来てないように見えるけど、まあいいや。「ピュンピュン丸」の原作をアニメ化したけどピュンピュン丸じゃないよ。でもこれはピュンピュン丸の良さがそっくり継承されている。つまり、デタラメの面白さというか。
「ラク描きハイテンションアニメ」となっているけど、まさに落書き、だがそれがいい。そしてハイテンション。これは無関係ではなく、落書きならではのハイテンションなのである。
以前に「アニメの作画品質が高すぎる」という記事を書いた。
この時に、もっと作画品質を落として脚本を上げてと主張していたのだが、まさにそれを実現しているのが「花のずんだ丸」なのだ。というか、落書きのテンポ感がそれ以上、やはり本物のアニメ監督はおれみたいな素人とは違う。
しかも、ケメ子が意外な登場の仕方をするのだ。これはピュンピュン丸のファンじゃないと分からないと思うが、ケメ子がああなるとは思わなかった。これもテンポがよくなってる。
だいたい視聴者がコマ送りで見たりしたら、テンポ感も何もないので、そうさせないためにも落書きである必要があるのだよ。テンポの良さだけなくて、ちょとやばいネタとか、かなりやばいネタが入っているけどそれもまた良い。
大地監督は今期は「信長の忍び」の監督なのが、これもテンポの良いアニメである。まあ、俺はナースエンジェルから監督の作品を見てるから。(でもナースエンジェルは(衝撃の)ラストもあってよい作品だが、基本シリアスなのでテンポはそんなによくない)
ただ、ピュンピュン丸放映時から時代が変わって算盤がなくなってしまった。そのために、校長のヒゲが手持ち無沙汰のように見えてしまう。
もうひとつの欠点は、YouTubeで見ている時に、CMが待ちきれないということである。いや本編のテンポがよいので、普通の作品以上にCMがだらだらしているように感じられる。そこでスキップ可能になり次第スキップしてしまうのだ。これでは収益にならんかも。
むしろ、大地監督にテンポのよいギャグ調のネットCMを作らせたらよいのではと思うくらいである。