まあ、たわごとを書くブログですから。
魚は大型の獣を取るよりも安全に捕獲出来るので、人類の歴史のそこそこ早いうちから摂取されていたであろう。
で、川で魚を取ろうとすると、最初は手掴みだと思うんですよ。人類もそこそこ素早いし、魚も警戒していないなら手掴みでも取れないことはなかろう。しかし、その次の段階は、浅瀬に追い込んでの捕獲になると思う。道具もいらないし、効率もいい。石なんかを動かして追い込む場所を作るくらいは楽にできる。
で、陸上動物の捕獲に槍みたいな物を使うようになると、その槍で魚を突くという発想も当然出てくるはずだ。しかし、槍には返しがないので、魚を突いてもそのまま流されてしまうという事案が多発するわけだ。魚なら竹槍でも刺せるが、竹槍に返しを付ける加工はそんなに技術を必要としないと思われる。返しの付いた槍を銛という。(竹を切れる刃物を作るのは結構大変かも知れん。木の銛の方が簡単かも)
もうね、銛と浅瀬追い込みだけで魚を取るには十分だと思うわけです。でも、他の道具が別の理由で発達すると、それを魚とりにも応用するようになるわけです。たとえばザル。ザルがあれば手掴みよりずっと簡単に魚を捕まえられる。浅瀬に追い込んだ後でも、追い込む前でも。で、ザルが作れると魚用の罠が作れる。
もうこれ以上技術いらないような気がするのだが、川ではなく海で大型の魚を獲ろうとすると、有効なのは銛くらいなのでまだ足りない。糸というか縄というか網みたいな技術の発展を待たねばならないだろう。丈夫な糸なんて滅茶苦茶大変だ。しかし、そこを乗り越えて裁縫用の針が作れれば、釣り針までもう一歩である。でも、網のほうが先に作れそうな気もするなぁ。
釣り糸というのもかなりハードルの高い技術だと思う。まあ、透明性は必要ないにしても、丈夫さは必要だ。衣服用の糸より難度が高いだろう。糸のない釣り針、それは釣り針じゃなくて銛の一種だろう。