ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

アニメの作画の質の良さは、小説の文章のうまさに相当すると思う。

そんなにエラソーなことを言える立場ではないが、私が面白いと思うラノベ原作アニメを見ても滅多に原作ラノベを読まない理由はそこにある。

昔からアニメを見ているので、最近のアニメの作画の質の向上が凄いということは分かる。ここまでやらなくてもと思うくらい質が高い。ただし、昔のアニメも見ているので、作画が古くてもそんなに気にならない。たぶん今のアニメファンは、その絵柄というよりも作画の荒さで昔のアニメを見られないのではないかと思う。こういうのは文化と言うか慣れもあるのだろうけれど。もちろん、気にならない人もいるだろうけど。

逆に、昔のラノベやSFなんかを読んできた身からすると、今のラノベの中には、ちょっと問題のある文章があると思う。いや、上手い人は上手いんだよね。つまり全員じゃないんだけど、一部の人の文章にひっかかるところがある。もちろん、エンタメなんだから面白ければいいわけで、ブンガクである必要はないのだけれど、それでもアニメの作画の質程度には、文章の質も気になるわけである。まあ、作家の力量だけでなく、編集校正の力や、量産体制の影響も大きいとは思うのだけれど。

うまい文章というものは、よい作画と同じくらいに、それだけで鑑賞に値するものなのである。そして、読者が求めれば、よいものが提供される可能性があると思うのである。