独断と偏見と悪意をもってネギが勧める読書感想文に向いている本。いや、ちょっとPV稼ごうかと思って。
感想を書きやすい本
だいたい本をそんなに好きでない子が、読書感想文を書くために読む本を選ぶ時には、短い本とか読みやすい本を選んでしまうものだが、本来選ぶべきなのは、感想を書きやすい本である。
角川つばさ文庫版 キノの旅(1) the Beautiful World
- 作者: 時雨沢 恵一,黒星 紅白
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2011/07/15
- メディア: 単行本
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キノの旅 the Beautiful World<キノの旅> (電撃文庫)
- 作者: 時雨沢恵一
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2014/11/01
- メディア: Kindle版
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「キノの旅」は読み易いラノベで、短編集で、そして感想が書きやすいという三拍子そろった、まさに読書感想文向けのラノベである。内容は、あれ、銀河鉄道999の各惑星の話みたいな。何巻も出ているけど、あまり繋がりのない短編集だから1巻だけ読んで感想を書けばいい。
そして、キノの旅の読み易い文章と長さですら読めない人は、アニメになっているので、アニメを借りるなりして感想を書けばいい。なあに、本を読んだ感想と同じような感想になるから問題ない。
欠点は、ラノベの感想文は駄目という先生には通用しないという点である。
誰も文句を言えない大作家
まあ、読書感想文なんて、感想文を書かせるのが目的ではなくて、本を読ませるのが目的で、感想文は読んだという証拠の提出に過ぎない。そう割りきって考えるなら、誰も文句を言えない大作家の本を読んで、適当な感想を書けばいい。で、もちろん、太宰治なら誰も文句を言えないが、残念ながら、普段本を読まない子が容易に読めるようなものではない。つまらないし。
しかし、近年、大作家の名を得て、しかも読み易い文体の人がいる。村上春樹である。村上春樹の短編なら、短いし読み易い。さすがに、大作家となるだけあって、安直に感想が書けるというわけにはいかないが、村上春樹の名前だけで感想文を押し通すのだ。
源氏物語を漫画で読む
誰も文句を言えない作品「源氏物語」を漫画で読んじゃうという裏ワザ。実を言うと、俺も源氏読んでないし。谷崎潤一郎版が買ってあるんだけどね、早々に挫折したよ。
源氏を漫画で読んだ感想文に国語の先生がどういう反応をするか、ちょっと分からない。古語で書かれたものだけが本来の源氏というなら、現代語訳も漫画化も大して変わらないもんだ。
あさきゆめみし 漫画文庫 全7巻 完結セット (講談社漫画文庫)
- 作者: 大和和紀
- 出版社/メーカー: 講談社
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番外編
俺の大好きな作家、田中哲弥の作品。
童話だから、小学生から大丈夫。読み易い、面白い。寡作な作家だから希少価値が高い。SRいやSSRかも、もしかしてUR級。