ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

〇〇じゃない症候群

いま勝手に名前を付けた。

私はどうやら〇〇じゃない症候群にかかっているようある。作家ひとりひとり個性があって、特色ある作品を書いているのに、どういう訳か好きな作家が出来ると、その作家に少し似ているけど違う作家の作品を読む度に「〇〇じゃない」と感じてしまって、その作家本来の良さを楽しめなくなってしまうのだ。

古くは「萩尾望都じゃない」という理由である漫画家の作品が楽しめなくて、有名な漫画家で優れた作品をたくさん描いているのに、どうしても私には「萩尾望都じゃない」と感じられてしまって、結果的に自分で損をしている。漫画では他に「諸星大二郎じゃない」と感じてしまってやはり有名な漫画家の作品を実際の価値よりも低く感じてしまうという問題があった。

それは漫画だけではなく、小説でも「テッド・チャンじゃない」と感じたりして、本来の作品の良さを十分に楽しめない作家がいるのである。違う作家なんだから違って当然なのにどうしても◯◯じゃないと感じてしまう。

まあ、それだけ、萩尾望都諸星大二郎テッド・チャンが気に入っているということなのだけれど。

困ったことに、最近新たにひとつ増えたようなのである。それが「虚淵玄じゃない」ってやつ。いやぁ、困ったものである。「アルドノア・ゼロ」の途中からずっと感じていて、アニメの場合は特定の作家・脚本家というよりも虚淵玄が抜けた後のシナリオに感じるわけなんだけど、もうね、忙しい人なんだから何もかも虚淵玄がやるわけにはいかないし、途中で中断してしまうよりもずっといいのは分かっているんだけれどもどうしても虚淵ならこうはしないと感じてしまうのである。

そして、いま見ているサイコパス2でもその症状が出ていてとてもツライのである。