ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

アニメ感想:ARIA The AVVENIRE

えーと、TVシリーズを前提としたOVAかな。TVシリーズ見てないのでよくわからんかった。絵もきれいだし、雰囲気のよいアニメ。ただ、事件らしい事件は起こらない日常系ほんわかアニメであった。

 

ARIA The AVVENIRE

ARIA The AVVENIRE

 

 

読書感想:楽園への疾走

SFカテゴリに入れたけど、SFじゃないかもしれん。まあJ・G・バラードだし。たぶん、傑作。

楽園への疾走 (創元SF文庫)

楽園への疾走 (創元SF文庫)

 

 SFらしいところはなくて、モデルとなった事件こそなさそうだが、この物語はいかにもありそうな話である。人間性が現れていると言うか、なんというか。自然保護とフェミニズムも絡んでくる人間の話だな。

最後の最後まで読むと、結局はフランス軍の思惑通りということだが、それはフランス軍のせいではない。なるべくしてそうなったとしか思えないわけである。

アニメ感想:銀河へキックオフ!!

川端裕人の小説「銀河のワールドカップ」を原作としたアニメ。私にしては珍しく、先に原作を読んでいた。たしか川端裕人がフットサルにはまってたころの作品。まあ、銀河は関係ない。

まあ、なんというか、いろいろ良い点もあるんだけど、やや気になる点もある。断然良い点は、子供らしくないとして否定されていた降矢竜持くんのプレイをコーチが認めたこと。子供らしくなくてもいい、自分らしければ。それから、アニメとしては敵をかわす個人プレイとか結構ちゃんと描かれていると思う。バンクかどうかは分からんかった。

良くない点は、うずまき以降の作戦がどうもリアルでない気がしていけない。そしてそのアニメとしても部分も、最終戦で敵チームを描かずに味方だけが狭いところでパスを回している絵を出してしまったのは問題。作画崩壊じゃないけど、絵コンテ段階で問題ありでしょう。

全体として見ると、主人公の成長物語とも言えるが、やはり成長しているのはなんと言っても西園寺玲華でしょう。もはや、成長というよりも変身と言っても過言ではない。なにこれ、やばい。

 

銀河のワールドカップ (集英社文庫)

銀河のワールドカップ (集英社文庫)

 

 

銀河へキックオフ!! Blu-ray BOX

銀河へキックオフ!! Blu-ray BOX

 

 

 

アニメ感想:はいからさんが通る 前編

ネット配信で見たのです。昨今のアニメ事情では、未成年者の飲酒描写はなしかと思いましたが、ちゃんとありました。さすがに、外せない要素ですからね。すでにうろ覚えとなっている漫画の内容の細かいところはわかりませんが、だいたい記憶している紅緒さんのイメージでした。

しかし、今の若い人に受けるかどうかは疑問がある。でもまあ、少尉はイケメンだし、親の決めた許嫁に反発したけどいい人(+イケメン)だったのでやっぱりアリというのは、「かくりよの宿飯」でも引き継がれているパターンなので今でもそのまま通用するような気もする。

 

 

 

読書感想:茶の世界史

題名:茶の世界史

副題:緑茶の文化と紅茶の社会

作者:角山栄

出版:1980年12月20日

タイトルは「茶の世界史」だが、内容は「日本を中心とした茶の世界史」とも言うべきもの。二部に分かれていて、第一部は「文化としての茶」である。ここでは日本の茶の湯とイギリスの紅茶文化が比較されているが、中国の茶の文化のことにはほとんど触れられていない。あくまでも日本の茶の湯とそれと対比されるイギリスの紅茶文化である。確かに、日本の茶の湯、茶道というものは日本のお茶にとって極めて重要な役割を果たしていると言えるだろう。それは第二部にも関係してくると私は考えるのである。まず第一部においてイギリスで緑茶ではなく紅茶が一般的になった理由が述べられている。そこでは緑茶だけでなく、コーヒーやココアも飲料の文化として比較されている。しかし、私はここに重要な点が抜けていると思うのである。大衆嗜好品として飲料を考えるときに、重要な点としてはもちろん価格もあるが、次に重要なのはカフェイン含有量であろう。しかしこの本にはカフェインの含有量の比較の話はない。そしてカフェイン含有量を考えるならば、緑茶の場合、抹茶かどうかという点も重要である。抹茶は飲み方が違うのでイギリスには伝わらなかったようだ。そのことは少し書いてある。

第二部では、明治以後の日本の茶の輸出について書かれている。まあ、緑茶を輸出しようとして失敗した話である。ここでは抹茶の輸出についても書かれている(と思う)が、混ぜものがあり品質が悪かったという話である。また紅茶も製造して輸出しようとしたが、それもインド産に品質で及ばなかったようだ。最後に現在(出版時)では、アメリカなどで茶の湯に興味が持たれているという話になっている。

茶の世界史 改版 - 緑茶の文化と紅茶の世界 (中公新書)

茶の世界史 改版 - 緑茶の文化と紅茶の世界 (中公新書)

 

 あ、新版が出ているのか、俺が読んだのは旧版だわ。なので、以下はあくまでも旧版を読んで考えたことである。

まず、緑茶の輸出が失敗した理由のひとつには、カフェイン含有量がコーヒーや紅茶に劣るという点があるだろう。玉露や抹茶のカフェイン含有量は紅茶を上回るのだが、これは製法というか栽培法に手間がかかり高級品である。日本には茶道による茶の階級があり、最高級品は国内で高値で売れる。そのため、茶の製造者は最高級品を輸出する必要がなかったのであろう。また、著者が強調するような茶道という高度に精神的な文化のある日本と違って、外国に最高級の茶を輸出してもその精神性を理解できないだろうという思い込みがあったと私は推察するのである。外国の文化を見下した結果、混ぜ物をしたり粗悪品を輸出する結果になったと思われる。少なくとも、この本の内容からはこういう推理ができると思うのだ。

著者が持ち上げる日本の茶道文化こそが、日本茶の輸出の最大の障害だったのではないだろうか。もっとも著者が本当に茶の湯を素晴らしいと思ってこの本を書いたのか、それとも、日本で茶に関する本を書く以上は茶の湯の文化圏に配慮しなければならない事情があったのか、そのへんは察するしかない。

ところで、この本が2017年に改訂版が出たということも、昨今の日本の事情を反映しているのではないかと勘ぐりたくなる。

夏休みのアニメ再視聴

今はどうだか知らんが、わしの若い頃はアニメはよく再放送をしていたし、特に夏休みにはよく再放送をしてたものじゃ。

というわけで、勝手にアニメ再視聴してみた。

キディ・グレイド

やはりキディ・グレイドは傑作じゃのう。TVシリーズ3回目くらいか。劇場版も(ネット配信で)みたけど。まあ、いろいろ詰まっている設定なのでもったいないと2期がつくられたけど、1期を超えるには至らなかった。OP曲だけでもうこの世界に入れる。超能力とバディもの。百合とかシスコンとかいろいろなタイプのカップル=バディが登場するし、宇宙船の人工知能もいい。飛行タイプから変形するロボット(ドナシュラーク)も、こう書くとマクロスバルキリーみたいだけど、かなり独自性があっていい。自立タイプで操縦はしないけど、飛行機械として搭乗はするとか、ワイヤーアームとか。テラフォーミングもあれば、ナノテクもある(ナノテクは詳細説明なしなのでよくわからんけど)。支配階級との対立や政治抗争もあるし、巨大宇宙船も登場するし。

構成も無駄がなくて2クールを一気に見てしまう。

キディ・グレイド DVD-BOX 1 (初回限定生産)

キディ・グレイド DVD-BOX 1 (初回限定生産)

 

 問題はパンツアニメな点で、エクレールのパンツ見えすぎ。リュミエールはパンツが見えるとか見えないとかいう以前のコスチュームだし。しかし、これはたぶん制作陣のこだわりなので仕方がない。なにしろロングショットでもきっちりエクレールのパンツが見えるような構図になっていたりするから。

彩雲国物語

彩雲国も、最初に見たのは十二国記の代わりだったけど、いやこれはある意味十二国記より安定していていい。やはり十二国記は小説でも最初の部分がなかなか読みにくい。陽子が王になってからは安心して読めるが、それまでの部分が少しつらいからね。物語構成上は必要だとしても。

その点、彩雲国の紅秀麗はアニメの主人公らしい性格で、安心して見ていられる。ぶれているのは紫劉輝の方だけど、これもほんの最初だけだし。女性官吏への道が厳しいというのは、ちょうど今話題の医大受験問題とも絡んでホットなテーマだ。(いや、昔からずっと変わらずに女性差別の問題が続いているだけなんだが)

まあ、1期3クール、2期3クールあるので、全部見るにはやや長い。しかも原作はさらにそのあとまで続いているし。でも長く楽しめるとも言えるし、原作もちゃんと完結しているので問題なし。

 

 

 SHIROBAKO

やはりSHIROBAKOは面白い。すごく構成が考えられていると思うのだが、なぜか1話冒頭の高校部活部分が一番つまらない。まあ、女子高生を出さないとならないという束縛か。しかしどう見ても、この4人組は卒業してからの方が魅力的である。宮森がビール飲んでいる姿とか実にいい。むしろ、年齢制限で後輩二人の飲み物がノンアルコールになっているのが残念だ。劇場版の予定が発表されたので、劇場版ではもっと飲酒シーンが見られるかも。劇場版の時間制限内に収まるか不明だが。

そして、このアニメではおっさん大活躍。伝説のあの人の活躍シーンはもちろんのこと、働かない髭仙人もいいし、すねている大倉さんもいい。撮影監督の佐倉さんはイケメンでそこそこ裕福な生活をしていてセリフも格好いい。このアニメの男性はそんなに顔をよくしないのに珍しい。モデルがすごいイケメンなのか。

好きすぎて語りにくいのだが、作中作エクソダスの中のセリフ「現実主義者の河童!」というのが妙に印象に残っている。夢を描くアニメの現実との対比かも知れない。

2クール作品。1クールの終わりで「いい最終回だった」感から2クールで新作を作り始め、再び怒涛の展開になるところが実に素晴らしい。

 紅殻のパンドラ

いや、面白いでしょこれ。漫画は続いているけど、2期はなさそうな気配が哀しい。

百合と簡単作画がいい。いや、この作品の素晴らしいところは簡単クラリンですよ。SHIROBAKOを見たあとだと、もうね、簡単クラリンが本当に素晴らしく見えるのです。この手法はもっと使っていい。まあ、俺はおっさんだから、漫画のデフォルメ大好きなので。

 

 

 

 

アニメ感想:Midnight Crazy Trail

若手アニメーターなんちゃらの作品らしい。よく分からんが、予算が少ない感じはする。それが悪いというわけではない。まあ、だいたい悪くはない。

Creatrix

ピコナ初のオリジナル作品とも書かれているが、ピコナって何?というくらい無知なのでよくわからない。

作品自体は悪くない。が、そんなにいいというわけでもない。魔法少女ものシリーズの1話みたいな形になっているものの、この1話をみて是非続きを見たいかと言うとそれほどでもない。かといって打ち切り決定するほどでもない。

まあ、俺が無難な作品よりも尖った作品を好む性格だからというのもある。この作品ではゴミ捨て屋の最初の事件が弱い。武器を破壊するのではありきたりだ。その上、依頼人の依頼理由もよくわからん。アクションを見せたかったのだろうが、もっとゴミ捨て屋の本質を見せるような事件にする必要があったと思う。

第二作に期待する。いやいやほんと。第一作で大成功する人もいれば、第一作に力を入れすぎて完成までいかない人もいるわけだし、第一作は完成を目的として、第二作以降で開花する人もいるのだ。