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ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

夢のような妄想のような

小説 設定厨

布団の中で妄想していたらそのまま夢になったようなそうでないような話。

不死の一族が山奥でひっそりと暮らしている。不死であることがバレないように世代交代しているかのように書類を偽造している。死亡届や出生届を提出して人が生まれたり死んだりしているように見せかけているのだ。子供はいないけれど、よそ者がその村に入ると子供の声だけが聞こえる。よそ者に子供を見せると攫われてしまうという伝承があって、よそ者から子供を隠す風習があるということになっている。

よそ者が入ってくることは極端に避けているが、必要があれば村人が外に出ていくことはする。死亡届の必要上から村人から医大に進学して医師免許を取得する者もいる。戦時中には徴兵されて出兵する者もいた。一時的に村を出ても必ず村に戻ってきて死んだというように記録される。

村と言ったが実は周囲の市町村と何度か合併して大きな市の一部になっている。あらゆる手段を尽くして目立たないようにしてきた集落だったが、ついに不審に思われてしまう。それは高齢化の進む日本のなかで、その集落だけが全年齢層がほぼ等しい人数という異常な分布をしていたからである。

高齢化問題を取材していた記者が、高齢化していない山奥の集落があることを聞きつけてその理由を探ろうとするところから物語は始まる。