これが正しい無敵のあり方。
仮面のメイドガイは面白いですよ。好みからするとエロ度が高すぎるけど、コガラシ自身はとくに好色という訳ではない。そしてタイトルにはなっているけれど、主役はメイドガイではなくて、「富士原なえか」という女子高生。視点キャラというか、語り手というか主役なのが富士原なえかで、コガラシはそういう意味では主役ではない。無敵キャラはこうでなくてはいけない。主役が無敵キャラだとドラマが生まれないからね。
子供の頃に見たアニメで、「大魔王シャザーン」というのがあるのですが、シャザーンが実に爽快な無敵っぷり。シャザーンはジンだけど、立場としては召使いだからメイドガイと同じ立場である。
そうそう、最初にタイトルを見た時に、「仮面のメイド・ガイ」だと思ったのだが、そうではなくて「メイドガイ」という男のメイドがあり、それが仮面を付けているという設定のようだ。コガラシは仮面のメイドガイの名前である。
コガラシは無敵の助っ人であると同時にトラブルメーカーでもある。こういうところは古典的なギャグの要素でおっさんにはすごく安心して見られる。深夜アニメのエロが多分に入っているけど、コガラシ自身はスケベ心から行動しているのではない点が微妙なユーモアを醸し出している。あと、主人に対する態度が面白い。主人を見下しているが、職務として服従する。職務遂行に喜びを感じているのだろう。