アニメ感想：エイリアン９

これがロリコンＳＦアニメだ！

なんていうかねぇ。一時期「これはＳＦではない」と言ってはいけない、というか言うのを止めようという話があったのですよ。その結果、これもＳＦ、あれもＳＦということになって。いや、順序が逆で、これもＳＦ、あれもＳＦとなった結果、いやこれはＳＦじゃないという人が出てきて、でもそれに対して「ＳＦじゃない」というのは止めようという話だったのかも知れない。もう歳だから記憶があいまいでのう。

まあ、年を取ればそれなりに悪賢くなるので「これはＳＦではない」と言いたい時に、「これもＳＦではあるが、ＳＦというよりもむしろ上質なファンタジーである」というように言い換えることが出来るようになる。実際その通りの作品もあって、「うたわれるもの」とかいうハーレムアニメを私は好きなんだけど、あれはまさにコレ、ＳＦというよりもファンタジーと言ったほうがいい作品だと思うのですよ。で、私にとってファンタジーとＳＦの相違というのは、大雑把に言うと、居心地のいい世界はファンタジー、居心地の悪い世界はＳＦということになる。なので、「うたわれるもの」や「天地無用」はファンタジーになるわけだ。

で、エイリアン９は実に居心地が悪いのである。それゆえに、これがＳＦ、これぞＳＦと言いたいのだが、どうしてもロリコン要素が強くてそれを外すことは不可能なので、「これがロリコンＳＦアニメだ！」という表現になったわけだ。

なにしろ女子小学生がメインだからね。言い訳できないよね。女子はともかく、小学生であることには必然性があると思わせるような描写があるものの。そして、驚くべきことに、原作漫画３巻をアニメ４話にしたのに、終わってないのである。すごくＳＦ的な居心地の悪い伏線があるのに、回収されてないよ。確か漫画３巻でも完結してなくて、続編１巻で完結らしい。

でも、いまさら漫画を読む気にもならないし、アニメで続編が出る可能性などゼロだし、どうにもならん。どうにもならんのです。

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