ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

アニメ感想:another

まあ、ネタバレというほどのネタバレでもない。

ひぐらしのなく頃に」は、傑作なんだけれど、なんというか、真似しちゃいけない作品だと思うんだよね。いや、それはもう原作者でさえ類似品を作るべきではなかったと言われるくらいに。

でも、ひぐらしはいろいろと不完全な作品で、実はその不完全なところが傑作になっているのだが、たぶん、プロ作家に、俺ならもっとうまくやれると思わせるようなところがあるんだろう。あくまでも、私見だが、another はそんな風にひぐらしの影響を受けた作品だと思う。

で、ひぐらしには、推理要素はほとんどない。なんかゲームの時の売り文句はそうではなかったようだが、あれで推理するのは無理ですよ。一方、anotherには推理要素はちゃんとある。でもね、理屈がないんですよ。怪奇現象が起きる理屈が。ひぐらしにはそっちの理屈はちゃんとある。まあ、全部見ないと分からない訳だけど、後付というより最初から理屈があると思う。

で、俺は理屈っぽい人間だから、理屈がないと納得出来ないんだよね。怪奇現象なりの理屈がないと。で、理屈がないと怖くないんだよね。理屈がないと、死はまったく予測することも避けることも出来ないわけ。そんなことをやったら死ぬだろうって予測が働かないんよ。それって、怖さの基本なんだけどね。

そして怖くないと、人が血まみれになって死ぬところをみて楽しむアニメということになってしまう。監督の意図はそこらへんにあるのかもと勘ぐるくらいに。

 

 なんというか、「ひぐらしのなく頃に」は不完全で作画もアレなんだけど(特に1期)、それがまた不思議と魅力になっている変な作品なんだよね。他に類のない孤高の作品という位置づけにするのがよろしいかと。