オタ友から借りた本です。なんか、ネットで作者たちが言うには、借りたとか中古で買ったとか書かれると(それは作者に利益が還元されないので)やる気が削げるみたいな話ですが、でも、オタクが貸し借りするのは普及活動だから、ほら、きっと読書用、保存用、普及用に買った中の1冊ですよ。つまり、既に作者には還元されているわけです。
まあ、借りた側としても貸してもらった以上は感想は返したい訳ですし、ついでにブログに書くのもある意味当然と言えましょう。
シリーズ3作め?をいきなり借りたわけですが、とてもわかり易いです。つまり、シリーズということを気にしないでどこから読んでも大丈夫ということでしょう。内容はミステリなので詳しいところは避けますが、人情ものです。それから、島根と鳥取の地域ネタ、それと串かつ。まあ、舞台は大阪なんですけど。
謎解きというほどのこともなく、サクサク話が進みます。警察内幕的な内容も混じえてあって悪くはないです。実際、一気に読んだし。ライトなミステリーとして佳作じゃないでしょうか。
次は、ガールズ&パンツァーのノベライズ。
ガールズ&パンツァー<ガールズ&パンツァー> (MF文庫J)
- 作者: ひびき遊,島田フミカネ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
- 発売日: 2012/12/17
- メディア: Kindle版
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260ページくらいの文庫3冊で、テレビシリーズのストーリーをなぞるって、企画時点で相当無理があると思う。当初予定は2冊だったが、1巻がそこそこ出たので3冊になったとか。いや、ほんと、作者は大変だと思う。まあ、製作委員会に参加している出版社が出資を回収するための企画ってところでしょう。それだってメインはマンガだろう。
武部沙織の視点とか、戦車内の描写とかいろいろ工夫しているけど限界はある。武部沙織の口調で書かれているところは、私は、悪くないと思う。まあ、依頼通りにこなしたプロのお仕事という印象です。
ファンにとって買う価値のあるのは、3巻ですね。ここにはテレビシリーズにないものがある。当初2巻予定が3巻になったために入った、決勝戦前夜のちょっとしたストーリー。ガルパン世界のすべてを知りたいなら、買わずばなるまい。一方、戦車道の試合の描写に期待してはならない。まあ、アニメの出来が良いだけに、小説でそれを再現するのは難しいよね。架空戦記的に書けば試合描写も可能だろうけど、それだとライト層にはついていけないだろうし。