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ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

アニメ考察:未来日記、ジャンルパロディ

dアニメストアで未来日記を5話まで見た。

これってジャンルパロディじゃないかと思うんだよね。殺人ゲームというジャンルのパロディ。

dic.pixiv.net

俺はこのジャンルがあまり好きじゃなくて、福本伸行以外はほとんど読んでいない。でも、未来日記は上のpixiv百科にはジャンル作品として挙げられているけれど、いろいろ典型に外れている。というかむしろワザとこのジャンルの典型を外していると思われる。それは俺が何度も言っている主人公が馬鹿という点だけでなく、孤立した閉鎖空間ではないという点などもそうだ。逃げようと思えば逃げられる。特に誰が未来日記を持っているかは、通常の能力で調べろと言っているので遠くに逃げてしまえば追うのは難しい。

唐突だけど、これはミルキーホームズに近いと思うわけである。ミルキーホームズは、お馬鹿アニメで好きなのだ。特に明智小衣がいい。そう、明智小衣も天才探偵というテンプレに対するパロディなのである。俺の知る限り探偵ものの中で最もIQが高い人物。天才探偵といえば明智小衣、異論は認めない。探偵じゃなくて警官だけどな。天才なのに日々努力を怠らないから、IQはどんどんど伸びている。新しい作品が作られればまた伸びるであろう。ミルキーホームズはアニメだけれど、ミステリでは三人称で地の文に書いてあればそれは事実という決まりがあるので、ミルキーホームズのノベライズがなされれば明智小衣のある時点でのIQも事実として確定するのだ。

つまり、なんだ、バトル漫画で戦闘力がインフレするように、ミステリや殺人ゲームでは知能がインフレしやすいのである。そのインフレに対するパロディが明智小衣であり、天野雪輝でもあるのだ。

で、未来日記だが、主人公が馬鹿のハードルを上げたおかげで、それ以外のキャラの行動が馬鹿と言い難くなったのである。素晴らしい効果ではないか。さらに天才と馬鹿の大きな違いは、完璧な天才は些細なミスでも問題になるが、馬鹿がたまにちょっと賢い行動をとってもそれは大した問題ではないという点が挙げられる。馬鹿だからといっていつも馬鹿なことばかりはしていられないのである。

未来日記が殺人ゲームのジャンルのパロディと思われる点は、主人公以外にもあって、それは出会った日記所有者がいきなり自己紹介して正体を表す点にもある。礼儀正しいのう。一般人の中に数人のゲーム参加者という形式の殺人ゲームなら、誰がゲーム参加者かわからないという恐怖が話の面白さになるはずである。ゲームのルールで規定されていたり、ゲームアイテムで表示されてしまうなら別だが、未来日記のルールにはそんな規定はない。

ジャンルのパロディというか、テンプレ外しというか、ある意味「冴えない彼女の育てかた」の加藤恵にも通じるものがある。ジャンルのパロディをしつつもジャンルの展開に従うという点でも「冴えない彼女」と似ている。

まあ、天野雪輝が賢そうな行動をした場面も、普通にダーツ投げても読むのが間に合わないだろうとかいう気もする。それとは関係ないが、巻物というのは全部書いてから表装するものだろうとか思わないでもないが、ハードルが上がっているのでツッコミにくい。平坂黄泉のは催眠術じゃなくてギアスだろうとか、ツッコミにくい。

逆に、馬鹿のハードルが上がっていることの弱点としては、5話で来須圭悟と雨流みねねがメアドを交換したのが全然伏線に見えないという点がある。おっさん、若い女とメアド交換したかったんだな。

 

 

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