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ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

テンプレでないラノベ

いや実は、ラノベは自由なジャンルでそれ以外の小説ジャンルでは出来なこともやれるという点もある(あった)はずなのだが、柳の下のどじょうを狙う作戦の結果、テンプレラノベばかりが目立つのであろう。

人気もあってアニメ化もされたが、テンプレではないラノベ人類は衰退しました」を読んでいる。戦闘なし、恋愛なし、萌なし。いや、萌はあるかも知れない。あからさまに萌を狙ってはいない。

SFではあるが、人類が一度いま以上の高度な文明を発達させてから衰退した後の話だし、それ以上に話の中の現在のメジャー種族である妖精さんがデタラメなので、SF的な面倒くさい理屈の心配をする必要はない。

パロディはこの作品の重要な要素だが、すごくパロディが多いという訳でもない。じゃあ、どこが面白いのかというと、(俺としては)妖精さんのデタラメさと、それに対応する主人公のなんというか、利己的でありながらも人命には配慮しつつ、わりと適当でいい加減な態度だろうか。

のんびりした未来を描く作品はこれに限らず、滅亡後の世界が多いような気がする。一度滅亡しないと、のんびりした生活は取り戻せないというような共通認識があるのかも知れない。

「高度に発達した科学技術は魔法と区別がつかない」という使い古されて手垢のついた表現があるが、「人類は衰退しました」の妖精さんは、それとは違う魔法、つまり人類とは異なる知性による技術のために魔法に見えるように思える。

ここは俺的にはかなり重要。テンプレラノベアニメの魔法表現がどれもこれも似たり寄ったりで、映像的には見栄えがするが、興味を持てないのに比べると、妖精さんの(魔法)技術は素晴らしい、単にデタラメとも言えるが。

 

人類は衰退しました 1 (ガガガ文庫)

人類は衰退しました 1 (ガガガ文庫)