ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

古書展で本を買った。

シャレオツな地下街のイベントスペースで古書展をやっていたので、何冊か購入した。 「戦後初期 日本SFベスト集成1,2」、それから「口に出せない習慣、奇妙な行為」。たぶん、それなりの拾い物だと思う。 旧作SFなら読む気はあるのだ。 戦後初期日本SFベスト…

雑記:読書力低下中

図書館で5冊借りた本のうち1冊しか読めなかった。俺の読書力が著しく低下している。昔は適当に選んだ本でも読み切ったのだが、もっとちゃんと選ばないと読み切れないかも。 伊藤典夫翻訳SF傑作選、読んだ。ブログ記事書いた。 NO推理、NO探偵? 無理だった…

泥棒もの海外ミステリーシリーズ二つ

今週のお題「読書の秋」 今年読んだ本で面白かったのは、泥棒バーニィシリーズと、ドートマンダーシリーズである。ふたりとも泥棒だが、バーニィはミステリーの構造もしていて、名探偵ぶりを発揮する。一方、ドートマンダーは泥棒計画を立案して実行するが大…

生活:図書館と自刈り

図書館が予約図書のみ貸し出し可に 蔓延防止の時からだけど、今は緊急事態でもある。 何冊か予約したんだけど、予約図書をまとめて受け取ろうとしていたが貸し出し中のままなかなかまとまらないので、2冊だけ借りてきた。このブログのネタもなくなるし。本当…

読書中断:猫探偵カルーソー、鬼警部アイアンサイド

ぼちぼち読んでいたけれど、どちらも三分の一くらい読んだところで中断。 欝気味なのかも知れない。 猫探偵カルーソー (扶桑社ミステリー) 作者:クリスティアーネ マルティーニ 発売日: 2007/12/01 メディア: 文庫 よくよく題名や、表紙を見るとつまらなそう…

読書雑記:綿密に構成された長編は読みたくない

あくまでも個人の意見ですよ。もう年を取って記憶力もないし集中力も持続しないので、とてもじゃないが綿密に構成された長編小説を読むだけの能力が私にないという話です。 思い返せば、最初に挫折したのはダン・シモンズによるSFの傑作長編「ハイペリオン…

読書感想:アリス殺し

小林泰三らしいよく出来た本。「不思議の国のアリス」をネタにした本はたくさんあるけれど、この本は俺の意味においてとても「不思議の国のアリス」らしい。つまり、人々の会話が実に不条理であるという点において、まさに不思議の国のアリスである。言葉の…

読書感想:貧乏人の経済学

図書館で借りた本である。ノーベル経済学賞発表後にツイッターで言及されていたので。 なんと誤変換が見当たらない。すごい速さで雑な訳文を大量に出す訳者という印象だったのだが。 2019年のノーベル経済学賞受賞者三人のうちの二人の共著の本。実験経済学…

読書中断:死せる魔女がゆく

なんとか読もうと、そこそこ努力はしたんだけど、やはり諦めました。上巻の3分の2くらい読んだ。 なんというか、ハリウッド映画の脚本術みたいな危機また危機、ピンチに次ぐピンチという話なのですよ。もう主役の女性は次から次へと命を狙われるし、性的に…

読書感想:巨大ウィルスと第4のドメイン

ブルーバックス。ああ、ブルーバックスは気安く読めていい。 ウィルスらしからぬ巨大なウィルスが(次々と)発見されたという話。しかも大きさだけでなくパンドラウィルスとか形がウィルスらしくない。 それ自体も面白いのだが、その先、生物の進化の話へと…

読書感想:チャリオンの影

マイルズ君シリーズの最終巻を読んでからしばらく経つわけですが、まあ、なんとなくビジョルド読みたいなという気になってきたわけです。 チャリオンの影 上 (創元推理文庫) 作者: ロイス・マクマスター・ビジョルド,鍛治靖子 出版社/メーカー: 東京創元社 …

読書感想:茶の世界史

題名:茶の世界史 副題:緑茶の文化と紅茶の社会 作者:角山栄 出版:1980年12月20日 タイトルは「茶の世界史」だが、内容は「日本を中心とした茶の世界史」とも言うべきもの。二部に分かれていて、第一部は「文化としての茶」である。ここでは日本…

読書感想:射雕英雄伝

金庸の長編武侠小説である。面白い。金庸は日本で言うなら吉川英治か司馬遼太郎かという感じである。いやこの二人はかなり違うけどさ。 射雕英雄伝―金庸武侠小説集 (1) (徳間文庫) 作者: 金庸 出版社/メーカー: 徳間書店 発売日: 2005/07/01 メディア: 文庫 …

読書感想:グリュフォンの卵

俺にとってスワンウィックは「大潮の道」の作者なんだが、この短編集「グリュフォンの卵」は結構いろいろなタイプの作品が入っている。 グリュフォンの卵 (ハヤカワ文庫SF) 作者: マイクルスワンウィック,Michael Swanwick,小川隆 出版社/メーカー: 早川書房…

読書感想:未必のマクベス

面白かった。確かに面白かった。 未必のマクベス (ハヤカワ文庫JA) 作者: 早瀬耕 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2017/09/21 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る のだが、どこが面白いのかよく分からない。まあ、殺人があったりはするのだが、主…

読書感想:数独を数学する

実はまだ半分しか読んでいない。いやあ、出題されている問題を全部解こうとか思ったら、時間がかかって、そして手に取らなくなってしまって。 やはり読書は適当にやるのがいいのかも。 というわけで、なかなかに読み応えのある本だ。 「数独」を数学する -世…

ネタバレ読書感想:宇宙に「終わり」はあるのか

十年に一度くらいは最新宇宙論を読んで知識を更新したい。 宇宙に「終わり」はあるのか 最新宇宙論が描く、誕生から「10の100乗年」後まで (ブルーバックス) 作者: 吉田伸夫 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/02/15 メディア: 新書 この商品を含むブロ…

読書感想:数秘術大全

はぁ、厚い本だった。いや、それほどでもないか。 数秘術大全 作者: アンダーウッド・ダッドリー,森夏樹 出版社/メーカー: 青土社 発売日: 2010/02/11 メディア: 単行本 クリック: 2回 この商品を含むブログ (1件) を見る これは数秘術批判の本である。だが…

読書感想:数学者のアタマの中

数学に関連した内省的エッセイ。 数学者のアタマの中 作者: D.ルエール,David Ruelle,冨永星 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2009/04/23 メディア: 単行本 クリック: 5回 この商品を含むブログ (7件) を見る 比較的高度な内容かも。グロタンディークの話…

川添愛「白と黒のとびら」と他のオートマトン本の話の流れとポイントの比較

川添愛の「白と黒のとびら」についての批判を書こうとしているが、いろいろ面倒である。まずプッシュダウンオートマトンと文脈自由文法までの話の展開を比較してみたいと思う。 オートマトン・言語理論の基礎 米田政明監修 以下、この本を米田本として参照す…

書籍批判:オートマトン・言語理論第二版 富田悦次/横森貴 共著

まず、川添愛による「白と黒のとびら」の批判をしようと思ったのだが、そのためにオートマトンの本としてこの本を調べた結果、先にこの本の批判をしようと思った次第である。 だが、それが面倒くさい。すでに書く前から気力喪失している。こんなん書いても誰…

読書感想:江戸川乱歩の推理教室

図書館で借りた本。ミステリー資料館編で、江戸川乱歩が関わって編集されただいたい二十枚の短編でパズルに特化した作品集。 江戸川乱歩の推理教室 (光文社文庫) 作者: ミステリー文学資料館 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2008/09/09 メディア: 文庫 ク…

読書感想:銃・病原菌・鉄(上)

図書館で借りた本。 昔流行った有名な本だが、読んでいなかったのだ。 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) 作者: ジャレド・ダイアモンド,倉骨彰 出版社/メーカー: 草思社 発売日: 2012/02/02 メディア: 文庫 購入: 27人 …

読書感想:ぼくは漫画大王

なんとなく図書館で借りた本。 ぼくは漫画大王 作者: 胡傑,稲村文吾 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/05/28 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (14件) を見る 残念、面白くなかった。ミステリーとして、というよりも、普通に話が面白くない。ダ…

読書感想:ウミガメのスープ

図書館で借りた本。 推理クイズ道場 ウミガメのスープ (電脳番外地) 作者: 海亀素夫,2ちゃんねる 出版社/メーカー: バジリコ 発売日: 2004/07 メディア: 単行本 購入: 15人 クリック: 678回 この商品を含むブログ (15件) を見る 前回借りた「ポール・スロー…

読書感想:沢蟹まけると意志の力

とうとう読み終わりました。 沢蟹まけると意志の力 作者: 佐藤哲也 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1996/07 メディア: 単行本 クリック: 13回 この商品を含むブログ (3件) を見る こうしてみると、表紙にもはっきりと「意志の力」が大きく書かれていて、「…

読書感想:ダィテス領攻防記2

引っかかる表現もなく、スラスラ読めるんだけど、何も起こってないというか。大したことが起こってない上に、何もかもがすんなりと運ぶという問題点が。 小型無線機が登場してしまったので少なくともトランジスタかIC技術がある模様。だが、やんぬるかな、ス…

読書感想:タフの方舟2

図書館で借りた本。 この2巻に収録の「魔獣売ります」は、面白い。というか、「魔獣売ります」だけが、このタフの方舟の紹介文(早川の文庫巻末に載ってるやつ)に合致する作品である。言葉遣いは丁寧だが、悪質な商人という面白いキャラクターになっている…

読書感想:ダィテス領攻防記

BLですよ。 図書館で借りた本。いや、BL本をわざわざ買う気はしないし、でもちょっと読んでみようかと思って。大丈夫、具体的な描写はないから。直接的なBLというよりも、「人類は衰退しました」のYの話みたいな内容。実際にはBL要素よりも、異世界…

読書感想:タフの方舟1

図書館で借りた本。前からなんとなく気になっていた本なので、借りてみた。連作短編集。 タフの方舟1 禍つ星 ハヤカワ文庫SF 作者: ジョージ・R.R.マーティン,George R.R. Martin,酒井昭伸 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2005/04/21 メディア: 文庫 購…