ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

アニメ感想:ワールドトリガー

長かった。73話もあるのだ。

これは見事に規制や批判を回避したアニメだと思う。腕がもげても足を切られても血が出ないで、きれいなキラキラした光の粒が飛び散るだけなのである。そういう設定なのだ。そして登場人物の何人かは口になにか棒状のものを咥えている。そう会議中であろうが戦闘中であろうが謎の棒状物体を口に咥えているのだが、それが何かは決して言及されないし、正体は分からない。しかし、そんなものを咥えている利点もまた分からない。口に出して言ってはいけない何か怖ろしいものなのかも知れない。

まあ、俺の印象としてはよく出来たドラゴンボール(アニメ)。こんなこと言うとドラゴンボール世代に怒られるだろうけど。実をいうと私はドラゴンボール(アニメ)を見ていない。でも「ロマンチックは寝る」ということは知っているので、見たことがあると思うのだが、じゃあ、アニメのドラゴンボールの何を見たのかというと、果てしなく間延びした戦闘だけを見たようである。

しかし、このアニメの実態は、ゲーム世界の話なのである。いや、そういう設定ではない。そういう設定ではないのだが、私にはゲーム世界としか思えないのである。切り口からキラキラした光の粒が出るところとか、まさにゲームでしょ。そしてそのゲーム世界の中で行われるのは学園ランキング戦である。学園じゃないけど。面白いのは、学園じゃなくて異世界からの侵略と戦う組織の訓練としてのランキング戦なのだが、その異世界からの侵略者は基本的には大型だったり小型だったりするモンスターであり、例外的に人間の形をしたモンスターもいるというような設定のはずなのだ。しかし、戦闘組織の隊員が使用している装備は対人戦闘用の装備であり、訓練も対人戦闘訓練である。

侵略者とかいう設定は対人戦闘訓練であるランキング戦をやるためにちょちょっと作られた設定なのではないかと俺は思うのだ。しかも、訓練施設なのに指導教官がいない。指導者いるけどコネとかで頼み込んで徒弟制のようにして指導してもらっているのである。いや、侵略者に対抗したいなら徒弟制じゃなくて全員にちゃんとした指導者をつけて訓練しろよ。でもそれをやるとランキング戦が面白くなくなるからね。つまり主人公チームがうまいこと指導者を探し出して強くなる(ランキング戦で勝つ)という面白みがなくなってはいけないわけだ。

そしてこのランキング戦は訓練施設のみんなで観戦して楽しむし、解説者の役の人もいるのだ。解説者は入れ替わる。なんというか、まさにeスポーツって感じですよ。それもあってゲームという印象は非常に強いのである。

キャラクターは結構いい。強くない主人公の三雲とか、ピノコみたいな女の子とか。それに異世界から来たという空閑遊真もいいキャラであるし、遊真の相棒のレプリカもいいキャラである。であるのだが、三雲は戦闘というよりも作戦立案に優れているような設定っぽいけど、実際のストーリーではそんなに優れていない。そして73話を通してほとんど成長しない。ここで成長するのかと思わせる個所はいくつかあったのに、実際には成長しなかった。さすがに、アニメの最終話ではなんとか成長しそうな気配だけ見せたのではあるが。そして、ピノコみたいな子はすごい才能があるけど、実力を発揮していないという設定で始まってそのうち実力を発揮するのかと思ったら、73話あっても結局実力を発揮することはなく、むしろさらわれるお姫様の役とか、守られる弱い女の子の役とか、弾倉の役とかばかりであった。

いやいや、この作品は原作がジャンプとは思えないほど、きれいな作品なんですよ。批判するべき個所がほとんどないというか、実にうまいこと批判をかわすように作られているというか。まあでも、本音は人間相手に戦闘ゲームがしたいってことだと思うんだけど。

で、私は73話もこれを見た結果、重大な影響を受けました。それは、少女漫画系の戦うアニメの戦闘シーンを楽しめるようになったということである。このアニメを見る前は、セーラームーンとかの敵がしょぼいという印象を持っていたのだ。りりかSOSもストーリーはいいけど戦闘シーンを見るのが辛かったのだが、ようやくわかった。少女漫画系と少年漫画系では戦闘の意味が違うんだよ。いや、それでは主語が大きいということになるな。ワールドトリガーでは、戦う相手は敵ではなくてライバルなんだよ。ライバルと戦って勝つことによって自分が仲間の中で相対的に優れているという気分になりそれを楽しむのだと俺は悟ったね。

試しにプリキュアを見てみたら、しょぼい敵相手の戦闘でも面白く見られた。キュアブラックは戦闘中はカッコイイのに、日常では結構お間抜けだよなぁ。

 

ワールドトリガー ウォールステッカー ペタモカラー 雨取 千佳

ワールドトリガー ウォールステッカー ペタモカラー 雨取 千佳

 

 

 

 73話で打ち切りっぽい終わりってもの変だが、まあ、続けても話が進まないことは見えてるし、ランキング戦の合間に侵略者と戦って暇を潰すってパターンが分かってしまうと、地球の運命はどうなるんだろうとか思っている純粋な子供は肩透かしもいいところだからね。

2017夏アニメ1話感想その1

なんかちょっと見るのが大変なんだけど、1話くらいは見てバシバシ切っていくという方向で。

ナイツ&マジック

なんか1話がすごく話の展開が早いというか、説明をするのと同時に話を飛ばしている訳で、つまりどういうことかというと、普通のエンタメ構成技法ならあとから回想で入れるような思い出シーンを順番に、しかし急いでやっているという感じだ。

その結果、情報量が多くなって不思議にも楽しめることになっている。

いや、異世界でロボットっていうのはダンバインの昔からあって、中でも「覇王大系リューナイト」は更に忍者まで出てくるという、今どきのラノベのデタラメさを超える素晴らしい作品であった。実はロボットでRPGゲームをやるというだけだったと思うのだが。

異世界の聖機師物語」も異世界でロボットだけど、それ以上に天地でハーレムだったわけで、天地シリーズの面白さがあったのだ。

魔法の仕組みがプログラムに似ているというのは、まあ、深くやれば俺には面白いけど、春アニメでも魔法の仕組みがどうのこうのというアニメを2本ほど見たが、まあ、ほんの少しだけそういう話が出てくるだけで、結局は覚えている呪文を唱えてるだけだったからなぁ。

 

覇王大系リューナイト MEMORIAL BOX PART1 [DVD]

覇王大系リューナイト MEMORIAL BOX PART1 [DVD]

 

 

異世界の聖機師物語 (富士見ファンタジア文庫)

異世界の聖機師物語 (富士見ファンタジア文庫)

 

 

縁結びの妖狐ちゃん

中華アニメ。中華アニメは出来るだけ見る方針なので。これまで見てきた中華アニメの中では結構ギャグが理解できるというか、春アニメにあった課金ですべてが決まるくそゲーはどうかと思ったが、今回の金か顔かというテレビ番組はありかと思ったのである。

ただ、作画はかなり節約していて、昔の日本のマンガにあったような土煙の中でボコボコ殴るみたいなシーンがあるのだ。いや、砂を操る妖怪だったのかも知れないが。

 

妖狐スース

妖狐スース

 

 

バトルガール ハイスクール

このブログ記事を書きながら見ていたので、よく分からんことになっているのだが、まあタイトル通りのよくあるヤツだろう。学園ランキング戦はやらないみたいなので、それだけでも評価が上がる。

ゆゆゆの初回みたいな雰囲気がないこともないような気もするけど、まさかね。

バトルガール ハイスクール オフィシャルアートワークス
 
バトルガール ハイスクール PART.1 Believe (ファンタジア文庫)

バトルガール ハイスクール PART.1 Believe (ファンタジア文庫)

 

 異世界食堂

いやあ、これは俺にはダメだわ。普通に料理アニメやった方が面白いだろう。ダンジョン飯(読んでないけど)の方がずっと面白いはず。異世界関係ないやん。

関係ないけど、冬アニメの「ピアシェ~私のイタリアン~」は面白かったなぁ。

 

 

ピアシェ~私のイタリアン~1 (アース・スターコミックス)

ピアシェ~私のイタリアン~1 (アース・スターコミックス)

 

 

 

アニメ感想:覆面系ノイズ

今期一番のお気に入り。

でも「正解するカド」とかよさそうなのに配信されてないという事情もある。

いや、でもいいですよ。芸術は爆発だ!って儂らの若い頃、岡本太郎がTVCMで言ってたけど、それ。暴走するヴォーカルがいい。人の話を聞かない。それどころかバンドの音も聞かない(最初のうち)。感情が溢れてきて止められない思いが声に出る。いい。

まあね、もうちょっと予算があればと思うところもあるし、世界が狭いという問題点もある(みんな同じ高校)。でも、やはり暴走するニノがいい。主人公はこうでなけりゃ。

 

 

アニメ感想:ひなこのーと

もっと演劇要素あるのかとおもったけど、そんなにはなかった。ただひたすらかわいいだけのアニメである。まあ、かわいいからいいけど。

 また、OP/EDがいい。ずっと見ていたい感じがする。

 

TVアニメ「 ひなこのーと 」オープニングテーマ「 あ・え・い・う・え・お・あお!! 」

TVアニメ「 ひなこのーと 」オープニングテーマ「 あ・え・い・う・え・お・あお!! 」

 

 

TVアニメ「 ひなこのーと 」エンディングテーマ「 かーてんこーる!!!!! 」

TVアニメ「 ひなこのーと 」エンディングテーマ「 かーてんこーる!!!!! 」

 

 

あ・え・い・う・え・お・あお!!

あ・え・い・う・え・お・あお!!

  • 劇団ひととせ
  • アニメ
  • ¥250

 

かーてんこーる!!!!!

かーてんこーる!!!!!

  • 劇団ひととせ
  • アニメ
  • ¥250

 

 

パフォーマンスが嫌いなのだった。

よく考えてみたら、私はパフォーマンスというものが嫌いなのであった。

いや、娯楽としてのパフォーマンスは好きですよ。いや、いや、いわゆる一部のユーチューバーがやるようなものが娯楽かどうかはさておいて。

パフォーマンス - Wikipedia

私が嫌いなのはハンガーストライキとかそういう類のパフォーマンスである。何に対してどういう意見を持つかということは、理性で考えて結論を導きたいのに、そうさせないで感情で結論を導くように仕向けるようなパフォーマンスというものが嫌いなのである。たとえ、そういうパフォーマンスによって社会がよくなっていくとしても。

そういうパフォーマンスをマスコミが取り上げてそれによって社会が変わることは実際にある。いくら理性に訴えかけてもまったく変わらないものが感情に訴えるパフォーマンスによって簡単に変わるのである。これは理性の敗北ではないか。私はそういうパフォーマンスによって動かされる社会が嫌いなのだ。

そして感情に訴えるパフォーマンスは、理性を飛び越えて作用するので、反ワクチン運動のようなものにも使えるのだ。そうなると大衆の感情をより大きくゆさぶった方が勝ちということになる。すでにそうなっている。

そしてなによりも大衆の感情をゆさぶるのが、敵を作ってそれを相手に戦う戦争というパフォーマンスだと、私は思うのである。

 

ヒトラーの大衆扇動術

ヒトラーの大衆扇動術

 
煽動の技術―欺瞞の予言者 (1959年) (岩波現代叢書)

煽動の技術―欺瞞の予言者 (1959年) (岩波現代叢書)

 

 

聴いて得する日本の大衆芸(1)~ストリート・パフォーマンス

聴いて得する日本の大衆芸(1)~ストリート・パフォーマンス

 

 

アニメ感想:エロマンガ先生

まあ、面白いっちゃ面白いんだけど。個人的にはラノベ作家が多すぎるって気がして仕方がない。世の中にはラノベ作家大勢いるんだけどさ。「俺の妹が……」の場合は、妹は天才的才能の持ち主だけど、そういう天才は一人しかいないわけだが、こっちは天才ではないにしても売れてるラノベ作家が何人も出てくるわけで、なんとなく違和感がある。まあ、そこが気になるのは俺が一応小説を書こうとする人だからなんだけど。

 

 もちろん、つまらないということはなくて、十分に水準作だとは思うけどね。

アニメ感想:アリスと蔵六

まあ、面白かった。思ったよりも面白かったような気もするし、思ったとおりに面白かったような気もする。

キャラクターとしては早苗ちゃんがいいね。ぽわっとしたところが。ラストの方の話に引きづられて忘れてたけど、戦闘シーンもけっこうあったのだ。今になっては印象薄いけど。それでいい。

 

アリスと蔵六(1) (RYU COMICS)

アリスと蔵六(1) (RYU COMICS)