少し古いネタになるが、
マクスウェルの悪魔の存在が証明されたので、これを使って儲けることを考える。と言っても、マクスウェルの悪魔を召喚できる能力があるわけではないので、アイデアだけで儲けるとすると、特許ということになる。
これまでは、マクスウェルの悪魔は仮説または思考実験に過ぎなかったわけで、それでは特許申請書に記述することはできなかったのだが、今や、存在が実証されたわけだから、特許申請書に書いても直ちに却下されるということはない(はずだ)。
宇宙船のエンジン
いきなり宇宙船である。反動推進エンジンというものが宇宙船のエンジンの一般的な考え方である。疑似科学的な推進機関を除けば基本的に宇宙船は何かを噴出してその反動で加速するわけだ。
しかし、宇宙船の積載量にはかなり厳しい制限があるので、この噴出するもの(反動推進剤)を節約したいのである。熱による反動推進剤の加速では速度にばらつきがあるので遅い速度の反動推進剤も噴出してしまう。マクスウェルの悪魔を使って、速い速度の反動推進剤だけを噴出するようにすれば、反動推進剤の節約が出来るわけである。これはエネルギーを使うだけの価値があるだろう。
素因数分解
マクスウェルの悪魔を使って素因数分解が出来るんじゃないかとちょっと思ったが、頭が悪くてその先に進まなかった。マクスウェルの悪魔は多数のランダムな物の中から指定したものだけを選び出すことが出来るので、2の倍数だけを選び出すやつ、3の倍数だけを選び出すやつというように多数のマクスウェルの悪魔を使うと何とかなる気がしたが、数の積という構造をどう分解して分子や電子の速度に変換するかが分からんのである。(分解した時点で素因数分解が出来ているのか)
三重水素の収集
マクスウェルの悪魔を使って、海水から三重水素を集める。余裕ですな。
ウラン濃縮、放射性汚染物質の除染(濃縮)
これも余裕ですな。液体の状態に出来ればってことで、固体のままだと無理かもしれない。